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ベスト8 EYES

秋季東京都高等学校野球大会

2014-10-25

ベスト8

帝京高校vs東海大菅生高校2 - 4

 

この試合では2人の注目選手を取り上げたい。

1人目は東海大菅生の4番江藤だ。6回に決勝のツーランホームランを放ち勝利に大きく貢献したのだが、そのホームランの前の打席のライトライナーのバッティングが特に印象に残った。

帝京エース稲毛田の鋭い変化球にタイミングを外され体制を崩された際、振り切るというよりボールをバットに乗せるという表現が相応しいバットコントロールを見せたのだ。1打席目や3打席目で見せたしっかりバットを振るというだけでなく、イチローのような柔らかさも持ち合わせているような、非常に技術が優れている選手という印象を持った。

また、打撃もさることながら、足のスピードも魅力ある選手である。1打席目は、球足が速いショート横を抜けるのセンター前シングルヒットに見えたが、センターがやや右中間よりに守っていたため、ほんの少し打球に追いつくのに時間がかかるのを見るや、迷いもなく2塁へ向かいツーベースヒットにしたのだ。さらに、最終打席もショートゴロを足で稼いで内野安打にするなど、攻撃面で魅力にあふれた選手に映った。次の試合でも同じような素晴らしいプレーを見てみたいと思う。

もう1人は、破れた帝京の捕手小峰。この小峰は、凡ミスで先制点を与えてしまうとい痛恨のミスをしたが、守備面での動きには目を見張るものがあった。

シートノックから、私はこの小峰の動きに注目していた。何に注目していたかというと、取ってからの送球の早さだ。シートノックでは、捕手はバント処理の練習をするが、転がったボールを捕球してからの送球までのスピードが恐ろしく早いのだ。

もちろん、イニング間の投球練習最後に2塁へ送球する際の早さも驚くスピードだった。間違いなく並外れた身体能力を持っている選手だと思う。

それだけに、ここで破れて今年はもう見る事ができないのは非常に残念だ。ただ、来年の春にもまた見てみたいと思わせてくれる楽しみな選手であることに間違いはない。

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