ベスト8 EYES
明治神宮大会(高校)
2013-11-19
準決勝
岩国高校vs沖縄尚学高校1 - 11
試合は沖縄尚学の一方的な展開となったが、沖縄尚学の攻撃の強さを見た試合だった。
前の駒大附苫小牧の試合から感じたが、打線の振りが鋭い。それは下位打線も例外ではなく、どこからでも点が取れる打線なので、相手投手にとっては普通の試合の倍神経を使うような印象を受けた。
それに加え、送りバントもほぼ初球できっちり決めて流れをつくる、少しでも相手に隙があれば次の塁を狙う走塁など、プレー全てがまさに全国トップレベルに相応しいものだった。その沖縄尚学の攻撃力が全面に出た試合だった。
3回は四球で出たランナーを1球で送りバントを決め、次の打者がタイムリーヒットを放つなど、1本のヒットで確実に点を取ったのがその象徴だ。相手にとっては少しずつ、しかし確実にダメージを与えるようなきっちした野球が沖縄尚学はできている。
試合のポイントとしては初回の岩国の守りを挙げたい。
1点を取られたあとの守りだ。内野安打で先制を許し、尚ワンアウトランナー1、2塁からの平凡なセカンドゴロをセカンドがダブルプレーを焦りエラーをしてしまい追加点を許してしまった。続く打者の平凡なゴロも同じくセカンドが弾いてしまい2者連続でエラーをしてしまう。2つ目のエラーは得点にこそ結びつかなかったが、完全にリズムを崩してしまったように感じた。その沖縄尚学の流れが4回に一気に爆発し、そのまま試合を決めてしまった。
岩国はしっかり守って攻撃につなげていくチームの印象を受けたので、その岩国の良さを出せる試合を来年春の甲子園で見たいと思った。
試合詳細はこちら