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第44回 明治神宮野球大会(大学)

2013-11-17

ベスト8

道都大学vs明治大学1 - 4

 

高校の部を見た後に大学を見ると、当たり前ではあるがさらにレベルが高いことが分かる。

まず、試合前に感じたのは肩の強さだ。シートノックを見ていても内野手、外野手とも高校生とは全然違う。もちろんその守備自体もレベルが高くエラーはあまり出ないだろうと感じた。

さらに試合が始まって一番感じたのは投手力の差だ。ボールのスピード、変化球の数・キレ、など全てに置いてレベルが一段と高くなっており、シートノックで感じた守備のイメージも考えると、基本的には大学は投手戦になることのではと感じた。そこまで四球も安打もあまり出ないだろうというのは予測できたので、得点圏に走者を置いた場面など、ここぞというチャンスでいかに1本出るかどうかが試合を左右するのではないかと感じた。

しかし、実際には予想に反して四球とエラーが、結果的には試合を大きく左右してしまったし、道都にとっては大きなダメージとなった。 明治の4得点は2点本塁打2本だったが、本塁打の前に四球とエラーが絡んでしまい、得点を倍にしてしまったことが大きかったように思う。

この試合のポイントとして、3回表の明治の先頭打者柳へのストレートの四球を挙げたい。

前述した本塁打の前の四球なのだが、先頭打者の柳はピッチャーだったのだ。しかも打順は9番。恐らく明治のベンチでは打撃に関しては、柳にそこまで大きな期待をしていなかったと思う。その柳に対して四球を与えてしまう。しかも、ストレートの四球だ。

クリーンアップの長打を警戒しながらの四球などとは全く違い、まさに無駄な四球といえるもので、その四球が得点に結びついてしまったことはチームにとって、2得点という数字以上に大きなダメージがあったと思う。

仮に四球や同じく得点に絡むエラーがなく、ソロホームラン2本でも結果だけみれば2−1で明治の勝ちとなるが、1点差の僅差の試合となることで、試合の流れは全然違うものになっていた可能性は十分にあったのではないかと思うと、やはり悔いが残る四球だったと思う。

この試合で印象に残った選手がいた。明治4番手の左腕上原だ。

上原は2年生ながら、190cmの長身から振り下ろすストレートが140km後半の素晴らしいキレのある球で非常に印象に残った選手だ。出身校は広島の広陵高校なのだが、おなじく広陵出身の北海道日本ハムファイターズの吉川投手を連想させる選手で、来年以降も注目したい選手の一人だ。

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